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  7月7日

 

 工場への投資の重要性を再考すべき  野路 國夫(コマツ会長) 

 

  1.現場力というのはいわゆる「匠の世界」だけを重視するのとは違う。熟練の技術を持った日本人の匠がタイ工場の溶接技術者に技を教え込むのは難しい。ところがわれわれの建設機械は、世界中どこで作っても同じ品質。なぜか。作りやすい設計図面があるからだ。設計開発(生産)現場のすり合わせが伴って、初めて現場力だといえる。現場の技術は、「これじゃ機械が泣いている」といった表現で、現場の課題を指摘する。その言葉を、設計・開発の技術者が読み解き、設計図面化することによって、現場力がシステム化される。

 

2.欧米の場合、生産関連よりも設計や開発の技術者のほうが給与は高く、3者が同等の地位とはいいにくい。一方の日本には、設計から生産までつなぐ、土壌がある。現場の声を吸い上げて、設計図面を細かく作り込むのは、日本が得意とするところだ。この日本の素地をうまく生かしていくには、経営者が現場への投資を決断することが必要である。

 

3.日本には、古い工場が驚くほど多い。生産設備はともかく、建家は築40年、50年でも使えてしまう。しかし、実際に古い建家がどれだけエネルギーを食っているのか。新興国の工場に負けないよう、経営者は投資の重要性を再考すべきだ。

 

 (参考:「週刊東洋経済」 2014年3月15日号)

 

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